社会保険労務士有資格者の座談会(第1回)
SOCIAL INSURANCE LABOR PERSON QUALIFIED PERSON SYMPOSIUM
プロフェスのメンバーにいつも『主役』であれと伝えていますが最近はどうでしょうか?
私の場合は障害年金という専門業務を所長から与えてもらって現在では月5件〜6件受任をし忙しい生活をさせていただいています(笑)
(笑)僕がだいぶやかましく言いましたよね。 しかし、いま振り返ると松尾君には東京、大阪に障害年金の研修に行ってもらって、かなり投資をしたように感じますがその成果なんですかね?(笑)
所長には感謝しております(笑)
権藤君は主役として成長してますかね?
そうですね。松尾さんは障害年金という専門性、所長は人事コンサルタントとしての専門性がありますが、僕の場合は専門性とは言えませんがしっかりした手続きや給与計算そして助成金業務を意識しています。また以前小売業の店長を務めてましたので後進の指導を任されていることも主役の一つではないでしょうか?
なるほどですね。そう言えばマネージャーに昇格してましたね。ところで権藤君は一時期の別の社労士事務所に勤務していたけど、うちの事務所との違いって何がありますか?
そうですね。最大の違いは分業制か担当者制かの違いではないでしょうか?以前の事務所は社会保険、労働保険、給与計算など分業で分かれていましたが、プロフェスは給与計算検定2級を終了すると担当を持たせていただいて、顧問先のために自分が何ができるのだろうかを日々考え、自己成長とやりがいに繋がっていると思います。
そう言えば、権藤君もずいぶん成長しましたよね(笑)しかし顧問先企業が増えているため担当となり得る社労士を育てないといけませんね。
女性の社労士を育てたいですね。と言うのもプロフェスの顧問先は医療法人や介護事業所が多いためお客様を細かいとこまで手助けできるのは専門性を持った女性社労士が適任だと思いますよ。所長のような格闘家で強面が医療・介護の事業所に出入りすると女性スタッフばかりか患者さんや利用者さんも嫌がって出入り禁止になりますよ(笑)
松尾君、それは言い過ぎ(笑)確かに、最初のきっかけが就業規則の作成であったり人事制度の策定であるので、ついつい男性である僕に連絡が来るようになってますが、女性のほうが適材適所かもしれませんね。積極的に検討しましょう。
そう言えば最近医療法人のお客様が増えてますよね?
そうですね。医療の世界も昔のように予定調和ではなくなったのが原因ではないでしょうか?
予定調和って?
診療報酬の見直しや医療人材の不足が大きな原因ですが、競合である医療機関のことが頭にないことの方が大きな原因として多いような気がします。つまり一般の企業であれば3C(顧客・競合・自社)で経営戦略を考えますが、医療の場合は顧客である患者さんと自社の医師・看護師・コメディカルのことはいつも考えていますが競合の医療機関のことが抜けているのです。
競合?
医療の場合は訪問医療等は例外として商圏の立地によります。半径2キロ以内に競合の医療機関が進出するとゲームが覆されます。そのためにも医療法人の理念を打ち出し理念に沿った人事制度を構築し、そこの医療機関で働く人々がやりがいをもって競合の医療機関との違いを示さないといけないと思います。その差別化を分かっている医療法人が当事務所に依頼してくるケースが多いように感じます。
なるほど、だから所長の人事コンサル案件は、医療法人のM&A関係が多いのですね?
給与体系や給与水準の統一、評価って大事なんですよ。特に医療の場合は専門職が多いので自社では決めれない点があるようですね。客観的な第三者の専門家が必要とされているようです。
医療法人や介護事業所の場合は、就業規則や人事制度を作っただけでは機能しません。その後の就業規則の説明会や評価者訓練やリーダーシップ開発研修などの運用面が不可欠です。
だからいつも所長は事務所不在なんですね(笑)
そうですね。(笑)年間2万キロ弱運転しますからね。最初に戻りますが主役として、松尾君は障害年金という専門性を持ち福岡の社労士さんにも浸透してきたようです。権藤君も専門性を探してみるといいでしょうね。
はい(笑)